彼女は少しだけ眉を顰るように動かした。 「晩御飯食べた後、急に眠たくなって部屋に戻って寝てしまって・・・。気がついたら、俺の上に裸であいつが・・・。ベッドにもぐりこんできて・・・。うっ」 胃から違和感が戻ってきて部屋から走って出る。トイレに駆け込み、吐く。思い出したくない。忘れたい。母親のくせに、息子を犯すなんて・・・。 「はぁ、はぁ、ありえねぇ」 そのとき、階下から声がした。あいつだ。