「・・・ぎゃあぁあああぁぁあ」 「おいっ、薫、薫っ。大丈夫か?」 龍の声が聞こえ、うっすらと目を開けた。私の頬を軽く叩きながら、焦ったような顔をして起こしていた。 頭の痛みがあるけど、他はいたって平気だった。でも何かがおかしかった。 「りゅ・・・う」 意識が少し朦朧としている。 「おいっ、大丈夫か?どうした?どこか痛いのか?」 「う、うん。だい、大丈夫」 少しずつ、ゆっくりと体を起こした。 頭がぼぅっとする。