「大丈夫」

 少し顔色の悪い刹那は、無表情のまま答えた。

「潤、何か飲み物は?」

「いや、今日はいいよ。いるようだったら、クロに頼むさ」

 そう言うと、刹那はにっこりと笑った。

「分かった。じゃあ、いってきます」

 そう言うと、刹那もスゥーと消えていった。

「なぁ、クロ。刹那大丈夫か?」

「あぁ、大丈夫だろう」

 刹那が消え、いつものように、無音になった時空堂。

 俺は今日も刹那が戻るのを待つ。

「飲み物準備しないからな」

 クロはボソッと呟いた。