何も言葉を発することが出来ず黙る俺を尻目に「寝る」と言って、足音も立てず椅子から飛び降りた。それを見て、俺は机に突っ伏した。 「あぁ、おやすみ」 突っ伏したまま、掌をひらひらさせた。 「刹那が帰るまでそこにいるのか?」 奥に行きながら、クロは尋ねてきた。 「あぁ。さっきも言っただろう?」 そう答えると、クロは何も言わず、奥へと入って行った。 真っ暗な闇に吸い込まれるように。