「そうか」 俺はポケットに手を入れた。 「悪いな二人とも」 カチャッ パン パン パーーーン 乾いた音と血の飛ぶ音が聞こえた。銃を持つ手が少し震えた。 「くっ、黒、な・・・んで」 落ちた懐中電灯を拾い上げ、声のする方へと向けた。桜田だ。隣で塚本は頭から血を流して倒れていた。 「悪いな、塚本、桜田。俺は本当に未来を見たんだ。いや、未来から帰ってきたんだ」 パンッ もう一発、桜田に銃を放った。