「おいおい。何を騒いでるんだよ。このあたり静かなんだから、もう少し静かにしろよ。まぁ、人気はないけどさ」 男が懐中電灯を照らしながら、部屋へと入ってきた。 「塚本、黒河を説得してくれよ」 「なんだよ、どういうことだよ」 塚本は目を丸くしながら、俺と桜田を交互に懐中電灯を照らしながら見比べた。 「黒河が自首しようって言うんだよ」 「はぁ?何を今更」 塚本が小さく溜め息をついた。