社長の怒号が落ち着いた頃、俺は口を開いた。
「社長俺今日で辞めます。給料もいりません。もう怖くて・・・、すみません」
「あの、俺もです。もう無理です」
俺の言ったあとに、篠原も続いた。
「・・・あぁ、好きにしろ。引き継ぎ等だけして、荷物をまとめてくれ」
社長は奪われた金だけが気になっている様子で、上の空だった。俺たちを止めるそぶりもなかった。
「今までありがとうございました」
一礼し、そのままデスクへと行き荷物をまとめた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…