生徒会室。
私は生徒会長から今までの総学校費用を受け取る。
「っで、そいつは会議に来たのか?」
「いえ、来てません。」
「だよなー。」
会長は分かっていたかのように笑う。
「だいたいそういう奴って入って終わりなんだよ。」
「でも…会長は会長になっても…ちゃんと仕事をやっていますよね。」
「そりゃ俺が動かないで誰が動くんだよ。」
会長は"校長からお古を貰った"という社長椅子に座り机に置いてある地球儀を触る。
「んで、そいつとは喋ったのか?」
「いえ…」
うつむく私にポンっと肩を叩く会長。
「憧れと喋れるチャンスじゃないか。」
「べつに…喋んなくても…。って会長面白がってるでしょ…。」
「あっ、バレた?」
私の肩から手を離し、社長椅子をくるくる回す。



