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そういや
あいつと付き合うきっかけも最悪だったっけ。
先に言っておくよ。
俺は人間として最低だ。
でも、ただの男さ。
ただ男の人生をそのまま生きている。
『メールありがとう♪よろしくね！(*^－^*)』
ソラのメールには絵文字や顔文字が必ずついた。
付かない時は真面目な話をしているとき。
その時まで付き合っていたカノジョにフラれ
やけになった俺は新しい女を探そうとしていた矢先に
姉貴が「空美がブログ作ったよ」と言うのを
教えてくれたのがきっかけだった。
俺は頭の中でいつもの作戦を繰り出した。
相手も思ったとおりにひっかかり
メールアドレスを入手できたんだ。
そのあとは普通のナンパと同じ
『あたしのこと拾ってくれる人なんていないよ…。』
まずは相手がフリーという事を確認して恋愛話に引っ張り、
相手の弱いところに付け込む。
「俺が拾ってあげようか…？」
3個下という年の差に苦戦した。
ガキと思われないように大人っぽく…
だけどませてないようなメールの返信。
でも、彼女は俺が3個も下だったことに気づくのは
付き合ってからの話。
『えっ、ほんと？』
「お前がいいならいいよ。」
『でも、それってサトルが迷惑じゃない？』
そうそう、恋愛話を話す出だしは
「サトルって下の名前で呼び捨てされるの
元カノ以来だ…。」
と、わざと神妙さを出したからだ。
(実際、身内以外では本当に下の名前で呼び捨てしたのは
元カノのとソラだけだ。)
