そのコップは空(ソラ)だった。




姉貴が俺を軽蔑した目で見る。



「いねぇよ。」


「じゃあ、空美の電話のあと


すぐに家を飛び出したのは…なに?」



「・・・・・。」




姉貴はすべて知っていた。




「あんたサイテーだね。」





姉貴はそのまま俺の部屋を出て行った。











サイテーだよ。



俺はサイテー


何を今更。





ショックを受ける気でもない。





俺はサイテーだ・・・