「じゃあ、逆に最低なカノジョだったり?


否、それじゃあ、今でも女を誑かす事はしないか…。」





考え込む杉浦。






「美化…されてきてるんだろうな…」



ソラの存在が


ソラとの思い出が



キラキラしたものに変わっていく。







「美化って…まさか死んだわけじゃ…」



彼女は途中で口をつぐんだ。



下を向く俺。



俺、今、どんな顔をしてるんだろう…。




とっても情けねぇ。





女にこんな顔を見られるなんて恥じる事だ。





でも、彼女は



何も言わずにずっとそこに居てくれた。