「ありがとぉ・・・だろ」


彼は息を吐き、肩を落とす。


「笑えよ、バカ」


そう呟き、彼は私を置いて歩いて行ってしまう。


私は黒髪の別人のような彼の後ろ姿を見つめた。


別人・・・だけど、黒住くんだ。


私の憧れであり、“相棒”と言ってくれた


良き理解者。


その後ろ姿が小さくなって行くにつれて心が締め付けられていく。


置いて行かないで―!!!