そのコップは空(ソラ)だった。



「お母さんともよく話した結果だ。」


「なんでなんで急に!?」


私はキッチンで料理の支度をするお母さんに目を向けた。


お母さんと一瞬、目はあったがすぐにそらされた。



「お前にはあの学校は向いていない」


目の前からぴしゃりと言われた。


「お前はもっと上の学校に行くべきだ」


お父さんは真剣な顔で言う。


彼らが私のために言ってくれているのは分かる。


だけど・・・