そのコップは空(ソラ)だった。





「なんか…スゴイことになっちゃいましたね…」


「ん?なにが?」


昼休みに屋上でランチタイム。


私はお弁当をケースにしまい

黒住君は食べ終わったパンの袋をズボンのポケットにしまう。



「新しい先生、久本先生だよ。」


「あー関わらなきゃ大丈夫だろ。

そんなことより・・・」


寝っ転がった急に起き上る。


「あのさ…雅治となんかした?」


「え…雅治くん?…してないけど?」


「・・・・・。」


黒住君はゆっくり近付いてきた。