「皆、良い人だったよ。
つか、あたしを振り向かせようと必死だった。
まー、そんなことしたってあたしゃ好きになんないけどね。
みんな、あたしの外見だけを見てるって知ってるから。
でもまぁ、みんな、付き合ってみて
あたしの性格に気付いて去っていくのよ。」
日数が少なくてもこいつが複数の男と
付き合っていたという事に驚いたが
それよりも自分のルックスを悟っていたのには意外だった。
・・・つまり、
こいつは俺が外見目当てで付き合っているって事は
気付いているんだな・・・。
「だけどさー、付き合う前だけど
よく高1からあたしの性格に耐えてきたよねぇ。」
「それはお前がちょっかい出してくるからだろ。」
こいつは高1から同じクラスで
"友達いない同士"という理由で
こいつは俺にひっついてきた。
俺は無視するばかりだったが
これからはそうは行かないだろう。
付き合うって事は
両者、何かしら行動を行うってことだ。
もちろん、こいつに尽す気なんてないけどな。
