「ねー!ねー!つーか、ウチのクラスの袴田!まじないんだ!袴田!」
「なんかね!なんかね!最近彼女できたらしくて、彼女!」
「でもあいつ学校じゃ浮いてるじゃん!あたしも誰?えっ?袴田の彼女誰?って思ったの!」
「したら、あいつ、他校で作ってやんのー!ホームで勝負しない感じがせっこい袴田らしいってかさ!」


「ね!うけない?」
「そんでさー、この前バイトでね!」


こいつは一体いつまで喋るんだ
若干化粧が厚過ぎる気もいるけど
目はパッチリしてるし鼻筋も通っている
唇がぷっくりしてて

あれ?目はアイプチかなんか?
まあ、
顔は悪くない

だから付き合ってるんだ

今俺の目の前で上目使いしながら
ストローくわえてる女

西野詩織
付き合って三ヶ月になる

同じ学校
クラスは違う

付き合ったのも安易な理由だ

俺は
彼女という存在があってからこそ
自分の価値が確立すると信じてる

俺は学校でいったら
世間一般的にかっこいい男だ

言い換えればイケメンだ!

あのイケメンにして
この彼女ありってことだ

彼女がいれば幸せそうに見えるしね
周りからの評判とか

彼女いない友達に対する優越感っていうの?
これみよがしにいちゃついたりして、

なんてね