高く打ち砕けそうなほどに鳴りひびく、互いの胸の音が、きこえてまいりますと、次第に情感も深くおなりになって、

「君……今少し、お近くに……」

一の姫が、このようにおささやきになるのを、一の君には、それに抗うすべもお持ちではなくて、その白玉の肌に、そっと唇をお寄せになるのでした。