段々秋も深まってきたある日。

この日は日曜日で、家族全員が家に居た。

そして、この日は
双子の誕生日でもあった。

だから、可憐は夏の間に
カットしておいた
庭の枯れたひまわりから
種を取る作業をしていた。

13年間、双子の誕生日には
毎年欠かさず行ってきた。

可憐は今年もこうして
ひまわりが育ち、
種が取れた事を
嬉しく思っていた。