ある日。

母親の可憐が双子を呼ぶ。

「慧く~ん、耀く~ん、お昼よぉ~!」

間延びしたような
可憐の声が、家中に響く。

双子の名前は、兄が慧で弟が耀。

2人とも今中学一年生だが、
あまり学校には通えていない。

生まれつき体に病気を持っていて、
通えない日が多く、
今も月のほとんどをお休みしている。