数日が経った。

慧の状態はますます悪くなっていた。

この日、尚翔と可憐は
医師から選択を迫られ、悩んでいた。

このまま、
延命するのかしないのか。

延命するならば治療費はかさみ、
家計を圧迫する。

尚翔1人の稼ぎでは、
とてもやっていけない。

けれど、大切な家族の命も
もちろん大切で、
天秤にかける事など
とても出来なかった。

しかもそれを耀にも
説明しなければならない。

気が重かった。