耀は両親に想いをぶつけていた。

「…何で俺らだったのかな。
世の中に人間はたくさん居て、
双子もたくさんいるって言うのに、
何で俺らなんだろう?」

すると尚翔は言った。

「…きっと、神様が
君たちなら乗り越えられると思ったから
与えたんだと思うよ。
神様が君たちに与えた試練なんだ。
だから、頑張って
乗り越えようとすれば、
必ず奇跡は起こる。
それを信じよう。」

「…解った。」

「必ず、家族皆で一緒に帰ろうな。」

「うん。」

「じゃあ、約束。
慧にも言っておくから。」

耀は頷いた。