帰りの車の中で、慧は怒っていた。

「何なんだよ、あいつ。
興味持ったら最後まで
付き合えばいいのに、
ふぅん…だって。
あぁ腹立つ!!」

すると可憐が言った。

「世の中にはね、
色んな人が居るのよ。
気が合う人ばかりじゃないわ。
喧嘩もある。
だけどあなたたちの場合、
喧嘩が命取りだから
そういう人とは
なるべく付き合わない
ようにしなさい。」

「はぁい。」

この時は、気づかなかった。

この時の男子生徒と双子は
親友と呼べるほど仲良くなれる事に。