その日の晩から、慧は再び
体調を崩して寝込んでしまった。

また耀とは離れた部屋で
治療を受ける事になった。

その一方で、耀の調子は
相変わらず良かった為、
一時退院が許される程だった。

学校も、一時間から始めて、
徐々に増やしていく事になった。

耀は純粋に嬉しかったが、
今も病気と闘う兄を思うと、
素直に喜ぶ事は出来なかった。