文化祭当日。

朝に病院を出て、学校へ向かう。

教室に行くと、
紘史たちが迎えてくれた。

「久しぶり、来れたんだな。」

「文化祭の間だけな。
これ終わったら
また病院帰らなきゃ
いけないんだけどさ。」

「それまで楽しむ事にするよ。」

すると、紘史は
にっこり笑ってこう言った。

「おう、楽しんでけよ。」

双子は紘史の笑顔を初めて見たので、
顔を見合わせてしまった。

いつの間にか、紘史は双子たちに
心を許していたのだった。

2人はそれを嬉しく思っていた。