翌日、尚翔は
七海に呼び出されていた。

場所は恒例、
駅ビルのファーストフード店だ。

「昨日、可憐から
尚翔くんと
付き合う事になった
って聞かされた。」

「あぁ。」

「結果は見えてるけど、
あたしにも告白させてほしい。
あたしも、前から
尚翔くんが好きだった。」

「そっか、ありがとうな。
ごめん、
期待に応えてやれなくて。」

「ううん、あたしは
気持ち伝えられただけで十分満足。
こっちこそ、ありがとうだよ。」

「七海は良い子だから、
きっとすぐに彼氏も出来るよ。」

「うん、頑張るね。」

七海は、精一杯の笑顔でそう言うと、
尚翔を見送った。