翌日、新しい中学校へ
転入した尚翔は、
綺麗な校舎に少しだけ
びっくりしていた。

かねてから老朽化が
叫ばれていた校舎を、
建て直し始めたのは一昨年。

今年ようやく完成したらしい。

転入手続きを済ませ、
杖をついて教室へ向かう。

「うわ…緊張する。
友達出来るかな?」

思わず口にした不安。

すると、叔母が尚翔を励ました。

「大丈夫よ、ナオくんは素直だから
きっとすぐ友達も出来るわ。」

その言葉に、尚翔は
少しホッとしたのだった。