クリスマス。

尚翔、七海、渉の3人は、
買い出しに出掛けている
洋祐と可憐を待っていた。

飾り付けも済んで、
料理の準備も整った。

あとはケーキとジュースだけなのだ。

「ケーキとジュース
買いに行くのに、
どれだけ時間かかってんのよ。」

七海は少しイライラしながら言った。

「まぁまぁ。」

尚翔はそうなだめたものの、
内心はやはり複雑だった。

洋祐が可憐を
好きなことは解っている。

二人きりにさせたのは
まずかっただろうか。

とはいえ自分が行けば
可憐の負担が増える。

それは避けたかった。