その時だ。

「七海!」

呼ばれた七海が振り向くと、
そこには可憐が立っていた。

「遅いよ~!」

「ごめんごめん。
係の仕事が長引いちゃって。」

「座って。
尚翔くんの家族も呼んじゃったの。
洋祐たち、もうどうせ来ないでしょ?」

「そうだね。」

可憐はそう言って輪の中に入った。

場所で言えば、
ちょうど尚翔の左隣である。

右隣は七海がばっちり
キープしていたので、
そこしかなかったのだ。

「お邪魔しまーす。」

「どうぞー、どんどん食べてね。」

「はぁい。」

可憐はお皿に
好きなものを取り始めた。