朋希はため息をつく。

「何?それ。」

美佑がまたも訊いてくる。

「…お前には
関係のないものだよ。」

朋希はそう返して、
巾着をズボンの
後ろポケットに入れた。

これが、新しい
プチ事件の引き金に
なろうとは、思っていなかった。