由乃はその頃、夕方に美佑から
来たメールを読み返していた。

(トモくん、美佑ちゃんと
付き合い始めたんだ…。)

由乃が悩んでいる間に、
美佑は横からかっさらって行った。

それは仕方ないことだと思っていた。

美佑は好きな気持ちを貫き通した。

朋希はその気持ちを受け止めた。

ただ、それだけの事。

由乃には純粋に
祝福の気持ちしかなかった。