こんなダサダサジャージも司の手にかかるとこんなにもオシャレアイテムに見えるなんて…。



あぁ、好きが止まらない…。



「ツカサがジャージ!!ヤバッ!!」

「見んなよ佐々木」

「おすそ分けくらいしてくれてもいいじゃん」

「あたしの司を呼び捨てにするな」

「ツカサ」

「バカ佐々木!!」

「うるさい乳なし!!」

「あっ、そういえばあんたの友達は?」

「別にあんたに関係ないじゃん…」



夏休みを境に一人でいるようになった佐々木…。



同じ部屋だから知ってる、毎日泣いてるの。



もしかしてイジメの対象になったのかな、とは思ってたけど佐々木だから気にしないでいた。



「お昼、一緒に食ってやろうか」

「えっ!?水原と!?」

「あ、今のやっぱなし。ひとりで食べな」

「やだ…」



佐々木が究極に可哀相に思えた。



年頃の女って厄介な生き物。



ひとりで行動するのが苦手みたいだ。