そんな時だった。



大夜さんからの誘いの電話。



「夜ご飯どう?」

「行きません。仕事だけはちゃんとやりますから関わらないでください」

「うまく行ってないんでしょ?ツカサと」

「行ってます!!大夜さんは大人だしカッコイイし…でも絶対好きになれない!!あたしは司じゃなきゃダメなんです…」



少しだけ気は揺らいだ。



大夜さんはきっとあたしを大事にしてくれる。



今の司といるより大夜さんを選んだ方が幸せだと思うって…わかってるのに…。



でもムリ…。



司をあんなに変えてしまったのはあたしのフラフラした心のせいだから。



あたしはやっぱり司が好き…。



「そんなにツカサのどこがいいの?」

「司の匂いとか…体温とか…優しいとこ…とかっ…」



涙が溢れて来た…。



泣いちゃダメだってわかってるのに…。



「はぁ~…。僕じゃココは泣かせられないか…」

「えっ?」

「僕のために泣いてほしかったよ。でもダメだね…」



大夜さん…。