きっと俺の心が荒んでるんだ…。



そんなこと考えんのは芯に悪い。



「司?」

「ん~?」

「どうかした?なんか元気ない…」

「俺は元気だ!!それより早く手!!」

「んっ!!」



木の上の板に乗ったら芯を引き上げる。



初めて芯を引き上げた時、女って軽いんだって初めて知った。



芯と付き合ってから初めてがいっぱいで楽しい。



「ねぇねぇ、司の夢ってなに?」

「世界一!!」

「なんの?」

「秘密。芯は?」

「あたしは幸せなお母さんになること!!」

「芯チャン家庭的っス…」

「好き?」

「好き!!」



芯ならなんでもいい。



お前が右って言えば右に行くし、左って言ったら左に行きたい。



同じ時間を過ごして、いっぱい思い出作って…。



隣で芯がズット笑っててくれたら俺も笑ってられる気がする。



「絶対結婚しような!!俺がお前の夢叶えてやるから」

「うん!!」



今、すっげぇ幸せ…。