そして、やっとホテルに戻れた時だった。



同室のマネージャーは既に爆睡中。



やっと気が抜ける…。



ホッとした瞬間、ガタッと側にあったテーブルが音を出した。



えっ、怖いんだけど。



ん?



これって…。



俺が倒れてんの?



なんでこんな時に…。



スローモーションみたいに体が床に向かってった。



洒落にならん…。



頼むから起きてくれマネージャー様…。



ガタガタガタッとイスと一緒に床に体を打った。



いってぇ…。



「ツカサ君っ!?」

「…………」

「ツカサ君!!しっかりして!!ツカサ君っ!!」



よかった、気付かれて…。



じゃ、おやすみなさい…。



そのまま手放した意識はフワフワと夢の世界に旅立った。



芯にまた心配かけちゃうな…。



でも…。



撮影終わってからでよかったぁ~…。