「えっ!いいんですか?」 ちゃっかり私は、紅茶とケーキを食べてしまったのに…。 ほんとにいいのかなぁ‥? そんな私の気持ちを見透かしたかのように緒方さんは話し出した。 「大丈夫ですよ。今回だけ‥ということなんですから。2人の秘密ということで‥ね?」 緒方さんはそう言ってまた優しく微笑んだ。 「はい!じゃあ、ごちそうさまでした!!」 「いえ、ではまたのご来店をお待ちしています。」 緒方さんはそう、深々とお辞儀をした。