唇が離れ目と目が合い、そのまま抱きしめられた。



「琉生?」

「俺、マジだからな」

「うん」

「瑠華しか無理」

「うん。アタシも琉生じゃなきゃヤダ」

「離れんなよ?」

「ちゃんと捕まえててね?」

「当たり前」



いつもと違う琉生に、朝からどっぷりハマってしまったアタシ。



あんなに興味のなかった琉生の事を、まさか好きになるとは思わなかった。



人の心って不思議…。



まるで魔法をかけられたみたい。



魔法が解けないようにしっかり捕まえててね?



琉生…。




.