案の定、二人でベロベロになっていつの間にか眠ってしまっていた。



きっと真理は、イチ君が空いてる部屋まで運んでくれたんだと思う。



眠っていてもあの感触はちゃんと覚えている。



眠っているアタシを抱きかかえてくれた琉生の腕の感触と心地よさ。



こんなに琉生の事好きなに何でだろう。



自分でもよくわからないモヤモヤした気持ち。



アタシは神社でこうお願いしたの。



『もし琉生を離す事になったとしても、心だけはそばにいさせて下さい』


と。



そして、この時琉生の前で言ってしまった寝言を、アタシは当然知らないでいた。




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