君は笑った。

向日葵のように暖かくて、
青空のように澄みきって
ガラスのように脆そうで、


それはとても儚くて、きっと触れたら砕けてしまうような微笑み。




「未来、認知症なんだって。」



一瞬頭の機能が停止したみたいに真っ白になった。


ただ今もまだ覚えているのは、


彼女の儚い笑顔と

悲しげに響く波の音


その時の僕は、小刻みに震える彼女の細い肩さえ抱くことが出来かった。



世界の終末を見たかのような…

そんな絶望感だけが僕の脳裏を支配した。