扉の先に広がったのは、

上下左右真っ赤な壁。



エレベーターのようだ。




・・・押しボタンが見当たらない。




俺が

そわそわしているのに気がついたのか、

ヴィラが口を開いた。




「これは、

デス・マスターの待つ三階まで

直通で行けるエレベーターだ。


四天王以上の同行

もしくは

マスターの許可がなければ

使用できない」



そう言って

ヴィラが壁に手を触れる。


ドアが閉まり、

エレベーターが動き出す。