「今のって…どういう、意味?」


あおいは携帯を見つめたまま、呟いた。


「分かんない…でも、真実には確実に近づいてる」


夏帆は言った。


「生徒会長…って、琴葉…だよね?」


ビクッ


「私…何も知らないよ?」


「本当?」


優梨は疑い深い目で聞く。

こくん

琴葉は頷く。

たぶん…琴葉は何かを知ってる。

夏帆の勘はそう言っていた。

でも、生徒会長に…幼馴…おさなな、じみ?


「幼馴染?」


夏帆は呟いた。


「琴葉、琴葉って幼馴染いる!?」


「羽柴…海」


これで“柴”のことは『羽柴』のことだって、分かった。

でも…海は共犯者なの?

Jokerを持ってるんだよ?

でも…それが相手の狙いだとしたら?


「たぶん…Jokerを持ってる人が、共犯者に近いかも」


「それなら…もしかして、莉加は…?」


夏帆が呟くと、優梨は夏帆と顔を見合わせて言った。


「それは…推定だけど、ありえる…よね?」


優梨は苦笑いで夏帆を見た。

“共犯”と“事長”、そして“人”。

この言葉の意味が分かる頃、あたしたちは生きていることが出来るの…?