「エリーはね、シンヤと海に行くんだー」





「いいな」





もうそこまで来ている夏休み。





去年は三人でいろんなところに行ったけど、今年はそうもいかないみたいだった。





「港の花火も見に行こうねって約束してるんだよ。マジで楽しみ」





アタシもそんなデートに憧れる。





でも、相手がいないからな。





そう思っているとアタシのケータイにメールが届いた。