「どう? 似合う?」





メイク道具をポーチにしまっていたリエは、





「ん?」





と鏡越しにアタシを見た。





「大丈夫。ハルはカワイイよ。リエが会ったことのあるヒトの中で一番カワイイ」





その真っ直ぐな瞳はアタシにいつも勇気をくれる。





「でもほんとうにいいの? 15歳の誕生日プレゼントがメイクするだけなんて」





中学の時に転校して同じクラスになってから、ずっとたすけてもらってばかりだった。