「みんなハルのこと、少しは理解してくれてるみたい」





リエが背中を押した。





「ほら、行ってきなよ。ナツキ君のとこ」





「―――うん。ありがとう」





「いってらっしゃい」





「いってら〜」





みんなにそう言われてアタシは歩き出す。









ナツキ君がアタシを好きじゃなくてもいいんだ。





そばにいられるだけで。