「ナツキの好きなヒトはね―――」





アタシは両手で耳をふさいだ。





「―――やめて」





だってそれは、





「………聞きたくない」





間違いなく「オンナ」のコで、





「―――リエだよ」





アタシの親友だから。





「………やめて………」