なぜ私がこんな目に合わなければならないのか。





なぜオマエはそんなふうになってしまったのか。





なぜ姉のアヤカのようにまともに育たなかったのか。





なぜそんな格好をしているのか。





全てはオマエが悪いんだ。





高校に入ってからほとんどしゃべらなかったせいか、





出てくるのはアタシに対する母親の不満や憎悪ばかりだった。





1ミリだってアタシを心配したりしない。





「気持ち悪い!」





言うだけ言い放って母親は自分の部屋にこもった。