「………わかった」





彼女は言いながら深く息を吐いて腕時計を見る。





「10分後に出発よ。ロケバスに乗って待ってて」





窓の外にはバスが止まっていた。





15人乗りの小さなバスだ。





そのバスに乗ると、一番後ろにすわっておしゃべりをしていたカミーユさんがアタシを見つけて手招きした。