「それは―――病気ですか?」
父親の書斎にあった本の中に、
一度だけその名前を見たことがあった。
それが自分のことかもしれないと思ったけど、
認めてしまうのが怖かった。
アタシがアタシでなくなってしまうみたいで。
父親の書斎にあった本の中に、
一度だけその名前を見たことがあった。
それが自分のことかもしれないと思ったけど、
認めてしまうのが怖かった。
アタシがアタシでなくなってしまうみたいで。


