うれしいはずなのに。





「言ったよ! そんなにリエに会いたいなら直接言えばよかったじゃん!」





思ったよりも大きかった声が響いた。





一瞬の沈黙の後に、みんなはこそこそと話している。





「てか何でキレてんの?」





アタシはナツキ君の顔すらまともに見れずにいた。





「キレてないよ! キレてんのはそっちでしょ!?」





「ハァ?」





「さっきからずっとリエリエリエって! アタシはリエのメイドじゃないんだよ!」





何でリエはリエで、アタシは蓮井なの?