アタシ達はネオン街に戻ってきた。





大きな通りに面したビルの7階。





エレベーターの何も話さない気まずい空気から抜け出すと、





高級そうな木目のドアに金で飾られた看板。





『club Heaven’s Moon』





「ここがオレのバイト先」






完璧なメイクのナツキ君はアタシに笑顔を見せることなく言った。





「ホスト………じゃないんだね」