「失礼だな。僕はハルちゃんのカレシだよ。そんなことさせるわけないじゃないか」





誰にも知られていないと思っていた。





「ウリはこのコが自分の意思でしてるんだ」





知られるはずがないと、思い込んでいた。





「カレシだったら止めろよ」





「僕はそこまでできないな。だってウリはこのコの稼ぐ方法だから。君だって稼ぐためにその格好なんだろ? それを止められたらうれしいかい?」





ナツキ君は何も言い返せずにいた。